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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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広瀬鎌二

渋谷駅近くの友人の建築設計事務所にときどき寄るのですが、そのすぐ近く、小さなマンション1階に東塔堂という、小さくて雰囲気よさそうな、静かそうな、アート系の古書店があり、前を通るたびにそのうち一度入ってみたいなと思っていました。

それで先日はじめて入ってみました。客は僕だけ。想像以上に建築の本があり、珍しい本もちらほらあって、久しぶりの古書店、思わず長居してしまい、ふと見つけた「モダンリビング:軽量鉄骨の家、1960年秋号 n.31」を手に入れました。
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「軽量鉄骨の家」特集ということになっていますが、ほとんど広瀬鎌二作品集です。写真は平山忠治。イラストは宮脇檀!(逆算すると当時24歳、大学院生時代?!)。

SH-1(広瀬自邸)、-13の軽量鉄骨ピン構造、SH-9、-19、-39のピン・ラーメン併用といった架構模型による構造解説などを掲載していてとても興味深いです。

表紙写真になった名作SH-30(1959年)は、土工事中(地中に空調用トレンチがある!)、鉄骨建方中などの新築現場写真も掲載していて、特にフラット・ルーフ(鉄骨軸組構造!)は、骨組状態の写真、外部ラス下地モルタル防水!の施工中の写真もみることができました。ある大学医学部教授ご一家のお住まいで目白付近にあったようですが、残念ながら現存しないようです。
by paveau | 2013-04-03 00:45 | 建築の話題 | Trackback | Comments(4)
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Commented by chie sato at 2013-07-27 15:30 x
広瀬鎌二のことを調べていて、辿りついたら長谷川さんのブログではないですか〜。
この本素敵ですね!!!現存するSHシリーズ見学できないでしょうかねぇ...
Commented by paveau at 2013-07-29 10:33
千恵さん、コメントありがとうございます。

このモダンリビング特集号、偶然珍しい雑誌をみつけました。面白い内容です。手に入れてから、後で調べたら、広瀬鎌二の参考資料リストに載っていました。

現存するSHシリーズは、SH-60(1962年・東中野)を道から外観だけ見学したことがありますが、個人住宅なので内部を拝見する機会はなかなかないでしょう。他に現存するSHシリーズがあるかは不明です。

SHシリーズではないですが、補強CB造の上小沢邸(1959年・品川区上大崎1-12-7)が現在レストランに改修されて営業しています。住宅のオリジナル・デザインを損なわないよう配慮して改修した印象はありましたが、個人的には、照明など、商店建築の演出?しすぎているように思いました(レストランだからこういうのが好きな人もいるでしょう)。

そういう点では、好みの問題かもしれませんが、青学近くにある山田守自邸(RC造・1959年・港区南青山5-11-20)1階旧ピロティ増築部分を改修した喫茶店(蔦珈琲店)は落着いたいい雰囲気だと思います。

話が逸れてしまいましたが、現存するSHシリーズ何かわかったら、僕にも教えてください!
Commented by chie sato at 2013-07-30 11:44 x
長谷川さん、コメントのお返事ありがとうございます。
なかなか現存するものみつかりませんね。資料が少ないので1950年代60年代の新建築を図書館でしらみつぶしに読んでいるのですが、この作業がまたおもしろくて寄り道してなかなか進みません。「おぉ!」と思わず見とれてしまう住宅に限って現存しません...レーモンドも広瀬鎌二も...丹下健三自邸も。
もう少し続けてみます。
Commented by paveau at 2013-07-30 17:09
千恵さん、お返事ありがとうございます。
1960年代以前の住宅建築はどんどん取壊されているようですね。
いわゆる日本の建設産業・経済のスクラップ・アンド・ビルド的な特質もいかがなものかと思いますが、(竣工・引渡し=作品・保存 vs 取壊し)といった近代の建築イメージをもう少し考えてみると、モダニズム以前の木造住宅では、柱・梁等の部材レベルの再利用・転用・移築等が建築産業として広く一般的に行われていたこと=エコ建築だった?にもっと注目するほうがいいんじゃないかと思います。
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