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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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零戦

所沢の航空公園で展示中の零戦をみてきました。

世界にただ1機だけ現存する、オリジナル中島栄21型エンジンを積んで、飛行可能な零戦52型です。航空機が好きなかたはこの機体、61-120号機(製造番号5357)をご存知のかたも多いかと思います。
零戦_d0266559_20362182.jpg


宮崎監督最新アニメ「風立ちぬ」をみて、僕がいちばんがっかりだったのは、いちばん盛り上がるはずの、風が立つ瞬間!といいますか、監督が描いた「白い飛行機」の飛ぶさまにまったく感動しなかったからでした。こういうのはホント理屈じゃないです。

「風立ちぬ」をみて感動したという、飛行機・ラジコンヘリ好きの建築家Mさんと先日、一晩2人でまったりと一杯やりながらそんな話しをしていて、零戦大好きな彼が絶対観に行くのがいい!(彼は「零戦に会いに行く」と言います)というので、所沢まで出かけてみた次第です。

「美しい飛行機」ということで考えますと、子供の頃からどうも、カウル付の空冷星型エンジンのシルエットがあまりピンとこなかったといいますか、しかも旧日本軍の黒塗りカウル軍用機を美しいと思って見たことがなく、零戦は僕にとって、単に数ある傑作レシプロ戦闘機の1つでした。

今日は、最近写真に夢中になっている息子のデジタル一眼nikon D600を借りて、零戦の写真をたくさん撮りましたが、このアングルがいちばんよく撮れたように思います。



見学後、この零戦52型61-120号機のことを少し調べてみました。

1943年5月中島飛行機小泉製作所製、旧海軍第261航空隊所属、44年3月サイパン島配備、同年6~7月米軍上陸・陥落の際、米海兵隊が捕獲した零戦13機?、97式3号艦攻1機のうちの1機(他、エンジン7基?、保守部品多数)。同年7月米海軍空母コパイ(Copahee)でサンディエゴへ輸送。約4ヵ月に渡って軍の評価試験が行われた。

戦後、民間払下、57年アリゾナのPlane Of Fame 航空博物館が取得。77年、栄21型エンジンをレストア、78年6月、米国にて33年ぶりの61-120号機レストア・フライト。同年7月日本へ里帰り輸送、木更津基地にて国内初レストア・フライト。同年8月~79年1月にかけて国内各地を記念飛行しました。

61-120号機は78~79年里帰りの後、1995年にも里帰りフライトをしましたが、個人的に感慨深かったのは、里帰りフライトで操縦したのが、Plane Of Fame 航空博物館の館長スティーブ・ヒントンさんだということでした。

僕の青春時代、1970~80年頃のアメリカのエア・レース、スピード記録なとで活躍した伝説のパイロット、スティーブ・ヒントンさんのことを書き出すときりがないので、この話はまた、別の機会にいたします。
by paveau | 2013-08-24 21:06 | いろいろ
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