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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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カテゴリ:映画( 15 )

アナと雪の女王   Frozen

今年のアニメ、メガ・ヒット映画「アナと雪の女王(Frozen)」。

この春頃、ゴールデンウィーク明けには多少は空くかなと、劇場で観ようと思っていましたが、なかなか連れとスケジュールがあわず、6月になってちょうど北米版のBD+DVDがネット通販で安くなった(3千円弱)こともあり、待ちきれず買ってしまいました。

以後、結局いまさら(笑)劇場へは行かず、そのかわりといいますか、自宅で幾度となく観ています。
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北米版"Frozen"は、日本語字幕、日本語吹替えはないですが、リージョンしばりなし、画質のきれいなBDで必要に応じて英語字幕を出したり、消したりして観ています(DVDはリージョンしばりあり)。

最初は英語字幕表示で読みながら観ましたが、けっこうテンポよくストーリーが進むので、ところどころ追うのがたいへんでした。

でも全体にはミュージカルのようなつくりなので、映像付きのサウンドトラックといいますか、何回か観るといつも一気に通してみないでも、ちょっと時間があるときなど、お気に入りのシーンを気軽に楽しめます。



それはそれとして。

このディズニー・アニメについては、アンデルセン原作「雪の女王」そして、宮崎竣監督が絶賛する往年のロシア名作アニメ「雪の女王」との関連がしばしば話題になるようですが、初鑑賞する前、トレーラーなどで、原作にない2人の主人公アナ王女と女王エルサ、とくにアナ王女を目にしたとき、姿やふとしたしぐさ、表情、キャラクターが、オードリー・ヘップバーン演じる「ローマの休日(1953)」のアン王女を思い出させるような、ほんのりとした第一印象がありました。

このメガヒット・アニメをつくった人たちに、「ローマの休日」へのオマージュみたいなものがあるのか、興味があったのでちょっと調べてみましたが、はっきりしたことはわからないままです。

ちなみに一緒に観た連れは、オードリー・ヘップバーンに似てるとはまったく思わなかった、まったく思い浮かばなかった(笑)とのことでした。

話を戻しますと。
ひとつみつけたのですが、英語音声エルサ役イディナ・メンゼル(Idina Menzel)の台詞回しが、「ローマの休日」のオードリーの発音の仕方や声と似ている、とブログにお書きになっているかたがいらっしゃいました。このご指摘は、僕も同感です。

その他にも、
エルサ戴冠式の朝、寝ぼけるアナ
  <=> ジョーのアパートで1泊後朝寝ぼけるアン王女
クリストフの手を引いて新しいソリヘ行く前に街燈が邪魔 
  <=> ジョーに手を引かれたままアン王女はアパートの階段下へ

いずれも隠し味的な?うっすらしたことですが、なにかあるような気がするのでした(笑)。






by paveau | 2014-08-13 16:23 | 映画 | Trackback | Comments(0)

円谷英二

先日、実家で昔のアルバムみていたら、小学6年生のときにいただいた円谷監督のサインがでてきました。
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5年生冬にウルトラQが始まり(1966年1~7月)、引続きウルトラマンが登場(66年7月~67年4月)、壁新聞取材で近所(世田谷区砧)の円谷プロに通詰め、夢中になっていました。僕はバルタン星人がお気に入りでした。

ウルトラマン開始後しばらくした頃だったでしょうか、ガラモンの着ぐるみが盗難にあったことがあり、新聞報道されたりして、僕らにとっては大事件でした。数日後、道端だったか公園だったかに放置されたガラモンを僕らが発見したので、壁新聞も号外発行!このときは皆おおいに盛り上がりました。

それ以降、円谷プロへはフリーパスで通えるようになり、大好きなバルタン星人の着ぐるみを着させていただいたり、いろんなことをお話していただいたり、円谷監督をはじめ、円谷プロの皆さんにはホントにかわいがっていただきました。
by paveau | 2013-09-16 13:24 | 映画 | Trackback | Comments(0)

宮崎 駿 (その2)

宮崎監督の最新アニメ「風立ちぬ」を観てきました。

日本の飛行機のことはよく知りませんが、僕もそこそこ飛行機は好きなほうですし、9試単戦を開発した青年時代の航空機技術者堀越二郎を主人公とし、「紅の豚」以来およそ20年ぶりの空モノ宮崎アニメ!とのことで、楽しみにしていました。

以下、ちょっとネタバレありますので、まだ観ていないかたは、どうぞご注意くださいませ。



前半、関東大震災の様子や、第2次大戦前の日本の街、美しい田園風景や人々の表現・描き方がグッと来るといいますか、とても印象的でした。

お目当ての飛行機はといいますと、ユンカースの全金属機(G.38など?)やカプローニ巨大飛行艇(Ca.60?)といったヨーロッパの飛行機は豪華に描いていましたが、日本の飛行機は意識的にでしょうか、とても淡白に描いていました。

一緒に行った連れは「いい映画だった」といたく感動していましたが、僕は後半がちょっと物足りなかったです。風が立つ瞬間に置いてきぼりにされたような気がしたのは、白い飛行機がどうもしっくりこなかったせいかもしれません。



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S.テグジュペリ「人間の土地」(訳:堀口大學 カバー画(ブレゲXIV)・解説:宮崎 駿、1998、新潮社)


「風立ちぬ」は堀越二郎が主人公でしたが、宮崎監督には、サハラ砂漠を舞台にS.テグジュペリを描いてほしいなと思っていました。

というのは、ちょっと飛行機好きの僕の妄想でした。
by paveau | 2013-08-04 01:06 | 映画 | Trackback | Comments(0)

地獄の黙示録  Apocalypse Now

先日図書館で偶然、立花隆著「解読・地獄の黙示録」を見つけ、面白そうだったので読んでみたところ、なるほど面白い本でした。

フランシス・フォード・コッポラ監督「地獄の黙示録」オリジナル劇場公開版(1979年)は、日本では80年公開でしたか、劇場でもビデオでも何度か観ていましたが、初公開当時に立花さんが詳細な映画評を書いていらしたことは、この本を読んではじめて知りました。

さらに2001年にコッポラ監督が再編集した特別完全版(Apocalypse Now Redux)を観たことがなかったので、TsutayaでDVDを借りて週末に観たのですが、監督の意向で削除したといわれる35mm版公開時のラストシーン(タイトル・バック)の監督解説入り映像「カーツ砦爆破シーン」、エレノア・コッポラ夫人によるメイキング・ドキュメンタリー映画「Heart Of Darkness(1991年)」(これは以前ビデオで観たことがありました)、そしてオリジナル劇場公開版などがセットになった3枚組BDが販売されているのを知り、さっそく手に入れました。
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日本語版は流通価格で5,000円くらいしているので、イタリア語版を2,500円ほどで見つけて買いました。イタリア語版といってもブックレット、収納ケースなどの印刷物がイタリア語である以外は、BDの日本語字幕は入っていました(全ての収録タイトルを確認していませんが、特別完全版は日本語吹替音声も収録)。

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立花隆著「解読・地獄の黙示録」

オリジナル劇場公開版より53分長い特別完全版では、フランス人入植者一族のゴム・プランテーションのエピソードなどが追加され、作品として文芸色が強くなったように思いました。

ストーリーの結末が誤解されないように、というコッポラ監督の意向で削除された「カーツ砦の爆破シーン」ですが、撮影監督V.ストラーロさんの幻想的な美しい映像です。この頃のコッポラ映画には、美術監督ディーン・タヴォウラリスさんが参加していて、やはり彼が美術監督で参加したM.アントニオーニ監督の「砂丘」(Zabriskie Point、1970年)のラストの爆破シーンを思い出しました。登場する飛行機やヘリコプターなどの乗物にペインティングするアイデアもどこか共通するような気がしました。

プランテーションのエピソードに出てくる美しい未亡人役の女優オーロール・クレマンさん(Aurore Clément)は、この映画撮影の後にタヴォウラリスさんのご夫人になったんだそうです。

その他にも特典映像といいますか、特別完全版公開の頃のものと思われますが、コッポラ監督と脚本家ジョン・ミリアスさんの対談映像が、二人の長年の親しい関係を感じることができてとてもよかったです。
by paveau | 2013-07-30 12:51 | 映画 | Trackback | Comments(0)

宮崎 駿 (その1)

先週末から公開の宮崎監督の新作「風立ちぬ」 
観にいかなくちゃと思ってます!


およそ20年ぶりの空モノ!
なんでも夢にイタリア人がでてくるらしい。
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昔作ったSavoia S.21, FineMolds,1/48
by paveau | 2013-07-23 07:44 | 映画 | Trackback | Comments(0)

にがい米 Riso Amaro 1949

G.デ・サンティス監督「にがい米(Riso Amaro)1949, 日本公開1952」は、イタリア・ネオレアリスモ映画(としては異色)ヒット作のひとつなので、どんな映画か、各種解説書のスチール写真やあらすじなどで漠然と知ってはいましたが、映画館でどころかビデオでもなかなか観る機会がありませんでした。

すこし話がそれますが、最近tsutayaでは、探しているレンタルDVDをどの店舗で在庫しているか、オンラインで簡単に調べられるようになり(tsutaya search)、「にがい米」を探したところ、近くの店にはなかったものの、次世代のtsutayaといわれる評判の店!「代官山蔦屋書店」が在庫していることがわかり、以前から一度行ってみようと思っていたので、借りに行ってきました。
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「代官山蔦屋書店(2011、KDa + RIA 設計)」は、ヒルサイドテラスの並び、デンマーク大使館のはす向かい(いずれも槇文彦設計)にあって(水戸徳川屋敷跡地らしいです)、レンタル部門のスペースはごく一部といった印象といいますか、どこにでもある街のtsutayaとは一線を画する業態です。tsutayaさんも創業30周年!のようですが、いろいろな専門店・飲食施設も併設されていて、広い駐車場などもあって、バブリーな雰囲気もあって、とても賑わっていました。


それはそれとして。


「にがい米」は、北イタリア、ミラノとトリノのちょうど真ん中あたりに位置する、ポー河流域の米作地帯ヴェルチェッリ県リニャーナを舞台にした、出稼ぎ季節労働者の田植え女たちとそこへ紛れ込んだチンピラ男とその情婦といった人物が登場する、ちょっと寓話的なメロドラマです。
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Bianconero rosso e verde, immagini del cinema italiano 1920-1980,1983, Usher, p.109


ネオレアリスモの異色作だと感じたわけは、出稼ぎ女子労働者たちの悲哀をドキュメンタリータッチで描いてはいるものの、ヒロイン、シルヴァーナ(シルヴァーナ・マンガーノ)がとてもストレートに色気あふれるキャラクターだからでした。ドキュメンタリータッチな社会派なテーマを描きながら、ヒロインがアメリカンなブギー・ダンスが好きで、ストーリーの要所で彼女がブギーを踊ると実に効果的にしかも心地良く盛り上がっていく、これこそ「映画の快楽」だねといいたくなるような、この映画の魅力だな、とはいえこの魅力ってネオレアリスモなのか?

むしろ、このあたりが不整合なまま作品になっていることのすべてがこの映画の魅力なのかもしれません。

余談ですが、撮影ロケ地となったヴェネリーア農場(CASCINA VENERÌA)は、そのウェブサイトで「にがい米」ロケのことを紹介しています。
by paveau | 2013-03-25 01:53 | 映画 | Trackback | Comments(0)

To Rome With Love (邦題:ローマでアモーレ)

昨年、イタリア、そしてアメリカと公開されたウッディ・アレン監督の新作、ローマを舞台にしたオムニバス・ラブ・コメディ「To Rome With Love (邦題:ローマでアモーレ)」ですが、日本でも6月公開が最近決まりました。

欧米では2月初旬にDVDが発売になり、amazon.uk で予約注文していた欧州版(region2/pal, 英語字幕付)が昨日届き、先ほど観ました。
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W.アレン監督が好きでほとんど全部観ているという友人の勧めで昨年観た「Midnight In Paris (2011)年」に続く作品ですが、僕自身はW.アレン作品は今まで4,5作しか観たことがなく、彼がローマを舞台にした映画を撮るとどんなになるのかなと楽しみにしていました。

ロベルト・ベニーニはじめ男優も、ペネロペ・クルスはじめ女優も、登場人物たち、それぞれみな個性的でおおむね楽しく、初老の男二人、音楽ディレクター(久々に自作に出演したW.アレン)と建築家(A.ボールドウィン)がしみじみしてるね、といった映画です。

初老の男ということではもう一人、葬儀屋役で出演しているテノールのオペラ歌手、ファビオ・アルミリアート(Fabio Armiliato)が、どこかシリアスな存在感があってこの映画でいちばんよかったです!

期待していたもう一人の初老の男、普通のサラリーマン、R.ベニーニは、お気に入りの役者さんですし味わいあるものの、今回は意外とちょっと地味でした。役処的にはじけようがなかったのでしょうか?

英語字幕を表示しても細かい会話が多くてついていけなかった(たぶんそもそも?日本語字幕でもついていけない!)ので、また、そのうち観ようと思います。


以下、余談です。
若い頃トラステーヴェレで1年暮らしたという初老の建築家(A.ボールドウィン)がバカンスで30年ぶりにローマを訪れ、昔の自分に出会う(!)という話。彼が発する"Ozymandias Melancholia"という言葉が、ちょっと記憶に残りました。
映画を観るまでこのエピソードの詳細は知りませんでしたが、奇しくもローマ留学30周年の僕はといいますと、いまのところ sentimental journey to Rome !?という気分ではなくって、建築家の メランコリー (Melancholia) と聞いて思い浮かべるのは、いまなお、A.デューラーの Melencolia です。
by paveau | 2013-02-17 01:37 | 映画 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎 (その2)

今日はサックス吹きの友人が10年来続けているJAZZグループ・レッスンに飛入参加することになり、門前仲町近くの江東区古石場文化センター付設の音楽スタジオへ出かけてきました。

as, ts(x3), tb, tpのjazz アンサンブルや、いろいろなコード進行のソロ演奏法のレッスンはとても勉強になります(初見演奏・読譜力不足は最重要課題です)。

それはそれとして。

古石場文化センターには、小津監督の出生地深川を記念して、生誕100年(2003年)の折に、ゆかりの品々を常設展示した小津安二郎紹介展示コーナーがあることを偶然知り、帰りにちょっと見学してきました。
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今年は生誕110年、開設10周年を迎えた同センターではこれまで、小津監督の特別展や、小津作品をはじめとする連続映画上映会、監督と親交があった中井貴恵さんの小津作品朗読会など、イベントも開催していて、昨年10/20~今年2/16にわたり連続講演会「今、小津安二郎を語ろう」(全5回)を開催中のようです。

jazzレッスンのG先生(ts,fl)も大の映画好きのかたで、小津作品のDVD、ビデオはほとんど持っているとのこと、昼食は小津映画の話で盛りあがりました。
by paveau | 2013-02-09 19:07 | 映画 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎

週末に久しぶりに小津監督の晩年の作品「お早よう(1959年)」を観ました。

この映画を撮った頃、小津監督はすでに独特な映像表現、特に、床に座るなど日本の生活様式に由来する空間描写、いわゆる小津スタイルを確立し、代表作「東京物語(1953年)」が英国で映画賞を受賞したり、また文部大臣賞受賞するなど、国内外で巨匠として評価され、円熟期を迎えていました。
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小津映画、特に晩年の作品というと、ホーム・ドラマであっても大学教授、会社重役、その令嬢といった、エリートな登場人物のストーリーが多い印象があるのですが、この「お早よう」は戦後1950年代後半の新興住宅地を舞台にした、ごく普通の庶民の生活を描いた「普通の娯楽映画」です。なのにといいますか、豪華キャストや凝った小道具、カラーになってからの色彩感、諸々の映像スタイル、音楽は黛敏郎など、文芸映画のように撮っているところが独特で面白いです。

人々の娯楽として映画が黄金時代を築いた一方で、家庭に電気製品、とりわけTVが普及し始めるという、「映画」にとってはドラスティックな試練がおとずれようとしていたことも予感させます。

男の子の兄弟を主人公にした小津映画としては、白黒サイレント時代の名作「生まれてはみたけれど(1932年)」があり、「お早よう」はそのセルフリメーク的な印象もあります。戦前、戦後を通して和洋折衷折合いを付けながら人々の暮らしに根付いていた和服、和室の生活はこの映画でも健在ですが、それらをほとんど目にしなくなった今日の眼で見ると、圧倒的に日本的なものを感じます。

「お早よう」は、新興住宅地の木造庶民住宅の内・外部シーン、佐田啓二の鉄筋アパートメントの共用廊下・住戸内シーンをセット撮影したらしいのですが、今回久しぶりに観直してみて、障子、襖、勝手口ガラス戸、玄関扉など、室内空間の多くをありふれた建具で構成しているのがとても印象的でした。鉄筋アパートメントでさえも、主要室は襖で仕切った2間続きの和室ですし、バルコニーに面する(おそらくスチール・サッシの)硝子窓には、障子が入っている(14min付近、63min付近)。木造庶民住宅の玄関扉は外開き、鉄筋アパートメント玄関ドアは内開きなのも、さすが凝ったセットだなと思いました。



イタリア留学中の僕の師匠だった建築家コスタンティーノ・ダルディ教授(以下、ニーノ)は、当時ヴェネチア・ビエンナーレ映画部門の委員をしていて、ヴィム・ヴェンダース監督と親しく、また小津映画も大好きでした。僕も多少はヴェンダース映画、小津映画を観ていたので、ニーノとはオヅ映画がなにかとよく話題になりました。そして、ちょうどその頃、ヴェンダース監督がオヅへのオマージュ「東京画(1983年)」を撮ってるんだという話をニーノから聞いたのでありました。僕自身、それまでもちろんお気に入りの映画ではあった小津映画に、より深いオマージュを抱くようになったのは、この頃からだと思います。

「小早川家の秋(1961年)」は留学中にローマのシネクラブで(おそらくインテリ層の)満員のイタリア人オヅ・ファンに囲まれてはじめて観ましたが、上映中、普通におかしいところで思わず笑ったのが僕だけだったこと、一瞬にして自分が日本人であることを意識したことを覚えています。「東京画」は帰国後日本で観ましたが、その頃、蓮見重彦さんの「監督 小津安二郎(1983年,筑摩書房)」が出版され、小津映画の楽しみ方がいっそう深まったように思います。

余談ですが、「東京物語」「お早よう」で警官役の俳優、諸角啓二郎さんは、僕の大学時代からの親しい友人(イタリア留学も同時期)の父上でして、いつもこれら小津映画を観るたびに、この友人を羨ましく思います。


by paveau | 2013-02-05 00:55 | 映画 | Trackback | Comments(0)

ロベルト・ベニーニ Roberto Benigni

今年もいよいよ残りわずかになってきましたが、来年楽しみにしていることのひとつが、ウッディ・アレン監督の新作「「To Rome with Love(邦題:ローマでアモーレ)」」です。

というのも、まず、ローマを舞台にしたオムニバスのコメディ映画だということ、しかもロベルト・ベニーニ Roberto Benigni も出演する!とのことで、どんな映画か期待しています。

自ら監督・主演した代表作「ライフ・イズ・ビューティフル(La vita è bella)1997, 日本公開1999/04/17」など、ファンのかたも多いと思いますが、どんな役がらをやっても「ロベルト・ベニーニの~」とつけたくなるような、陽気でユーモアにあふれ、ときに飄々とした、ときに強烈に個性的な、すばらしい千両役者だと思います。
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年末大掃除で出てきた「ライフ・イズ・ビューティフル」日本の劇場公開時(1999)のパンフ


彼をはじめて観たのは、撮影監督V.ストラーロに興味を持ってローマで観た、B.ベルトルッチ監督「ルナ (la Luna)1979」でした。カーテン取付職人の役でほとんど台詞はなく、数分間の短い登場でしたが、ストラーロが描く真っ赤なカーテンが舞台演劇の幕のようで、主演(母)ジル・クレイバーグがさっとカーテンを開けると脚立から危うく落ちそうになったり、カーテンの上から顔を覗かせたり、その後カーテンを持って(舞台から)撤収するという、どことなく様式化されたような、コメディア・デッラルテのアルレッキーノを思い出させるような、赤いカーテンと戯れるシーンでした。

J.ジャームッシュ監督「ダウン・バイ・ロー(Down by Law)1986, 日本公開1986/11/22」では、ちょっと変な?でも陽気な、狂言回しと言っていいようなイタリア人役で主演し、後にほんとうの奥さんになるニコレッタ・ブラスキと共演しました。

彼の演技が心底!強烈だったのは、同じくJ.ジャームッシュ作品「ナイト・オン・ザ・プラネット(Night on Earth)1991, 日本公開1992/04/25」です。世界5都市のタクシー・ドライバーを描いたオムニバス映画で、彼はローマのタクシー・ドライバー役で主演していて、それはもう大笑い、喜劇役者の真骨頂、狂気を感じるほどでした。
by paveau | 2012-12-30 07:12 | 映画 | Trackback | Comments(0)