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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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ブラック・ナイル  Black Nile Wayne Shorter

先々週金曜日は45年振り?!の大雪。

吹雪の中、大学院時代(ex吉阪研究室)の親睦会があり、これまたかなり久しぶりですが、ゆかりの高田馬場「葉隠れ」に諸先輩がた・後輩の皆さんと集って楽しいひとときを過ごしました。

おそらく研究室の最終学年(つまり入室した年、1980年の暮れに先生が亡くなった)だと思いますが、世界各地の紛争地域の武装解除といった仕事をしている伊勢崎賢治さんも来て、およそ30年ぶりに再会しました。彼とは4学年ほど離れているので、同時期に在籍したことはなかったですが、同じ年1982年に彼はインド・ムンバイへ、そして僕はイタリア・ローマへ留学したのでした。


それはそれとして。


いきさつなど詳しいことはよく知りませんが、彼が7,8年ほど前からジャズ・トランペットを吹くようになったという話を人づてに聞いてはいました。

久しぶりに再会し、今度聴きにいくよ、楽器もって!、みたいな話になりました。せっかくだから、トランペットとテナーでハモれる曲がいいなと思い、彼の提案で「ブラック・ナイル(ウェイン・ショーター)なんかどう?」ということになりました。

で、先週金曜日、吉祥寺Meg での伊勢崎さんのライブへお邪魔して、ブラック・ナイル、それからついでにブルースもどう?ということでストレイト・ノー・チェイサーにも混ぜていただいて、楽しい週末のひとときを過ごすことができました。
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トランペットと2管で4ビートのモダン・ジャズ!というのもなかなかいいものです。

最後になりましたが、突然お邪魔したにもかかわらず、楽しく暖かくご一緒してくださった、ピアノ・トリオ「鳥尾さん」(中島弘恵さん(p)、伊東里栄子さん(b)、安永春美さん(ds))、伊勢崎さんのお客様、鳥尾さんのお客様、Megのマスター様、スタッフ様、ありがとうございました。また、お願いします。
by paveau | 2014-02-24 01:51 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ホワッツ・ゴーイング・オン  テナー・ソロ What's Going On  Tenor solo

1971年、シングル盤が全米2位(R&B部門は1位)と、マーヴィン・ゲイのセルフ・プロデュースでヒットした、ホワッツ・ゴーイング・オン What's Going On。

70年代モータウンを代表する元音源だけでなく、多くのミュージシャンもカバーするR&Bの名曲です。

テナーを吹いているバンド、ERbutS(イー・アール・バッツ)では、これまたライブの名作音源として有名な、ダニー・ハザウェイのカバー・バージョンを、インスト・アレンジでレパートリーにしています。

年末にERbutSバンマスのSさんと一晩二人で、いろいろCDを持寄って聴きながら一杯やったのですが、Sさん持参の中にちょっとレアなコーネル・デユプリー(g.)晩年のライブ盤(ドイツのマイナー・レーベル)でテナー・ソロが入ったインスト・アレンジのがあるというので、聴かせてもらいました。(youTubeはこちら)
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Cornell Dupree, "Mr.2500 Live at Birdland", 2003

ハンブルクのライブ・ハウス Birdland での2001年12月のライブ録音、コーネル・デユプリー以外は日本では余り知られていない現地のミュージシャンですが、なかなかいいんです、これが。

 ・Cornell Dupree(g.)
 ・Nils Gessinger(key./music director)
 ・Ralph Reichert(ts.)
 ・Dieter Heinsohn(b.)
 ・Eckhard Stromer(dr.)
 ・Roger Cicero(vo.)
 ・Katja Berg(vo.)


コーネル・デユプリーは晩年、体調が万全ではなかったようですが、それでも、音といい、フレージングといい、音程感といい、聴き惚れるギター・プレイです。キーボードの人は(意識してか、地なのかわかりませんが)ときおり、リチャード・ティっぽくプレイしてます。

そしてテナー吹きの人が実に気持ちよさそうに吹きまくってます。それで正月休みにさっそく、テナー・ソロを練習しながら譜起こししてみました。M.ゲイのオリジナル音源やD.ハザウェイ・ライブ音源はキーEですが、C.デユプリーのは半音高いキーFです。

テナーは1コーラス目(テーマ)のブリッジと3コーラス目(ソロ2順目)まるまる1コーラスを吹きまくっているので、とりあえず2順目Bメロ手前まで拾ってみました。
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それで、1月は暇さえあれば一人でiPadのiRealやカラオケ屋さんのカラオケで練習しまして、まあだいたい?吹けそうになってきたので、ついに!Iさん(g.)たちのバンド、ブラック・リストがホストをしている2月9日(日)のフュージョン・セッション@馬車道King's Bar にお邪魔して、はじめて生バンドで吹かせていただき、ホントにご機嫌でした!

余談ですが、このところ採譜に譜面書きソフトMuseScore(v.1.3)を利用しはじめて、手軽に転調譜をつくれるので、半音下げてオリジナルやD.ハザウェイ・ライブ音源のキーE(F# in Bb)の譜面も作ってちょっと練習してみましたが、今の僕には運指的にとても吹けない感じでした。やはりサックスは#系のキーは難易度高いです。
by paveau | 2014-02-12 00:57 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

マネーの進化史  ニーアル・ファーガソン

ニーアル・ファーガソン著「マネーの進化史」 the Ascent of Money / A Financial History of the World ,2008。日本語版 仙名紀 訳,早川書房, 2009

ハーバード大教授、歴史学者のニーアル・ファーガソンによるマネー・金融の世界史、全6章(+序章・終章)。古代からつい数年前までの、おおむね西欧からみた世界の歴史的なできごとを取上げながら、マネー・金融の変遷に焦点を当てて解説しています。
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金融関連の本を読むなんてことは滅多にないですが、リーマン・ショックの頃出版されて米国で(全世界で?)ベストセラーになり、日本でも話題になった本です。昨年末から電車の読書で読み始めましたが、門外漢の僕には馴染みのない専門用語など、サクサク読むというわけにはいかず、いろいろ調べながらようやく読み終えました。

スペインの南米征服、ナポレオン戦争、フランス革命、米国独立戦争、イギリスの香港統治、第1次大戦など、数々の歴史的出来事を金融の面から解説しているのがたいへん興味深く、近年では米国のハリケーン・カテリーナ後の保険システム不全、サブプライム・ローン破綻、中国の経済発展など、幅広い、豊富な話題が次々にでてきて読物としてもとてもおもしろかったし、いい勉強になりました。

読書中いろいろ調べていた際に、第1~6章をそれぞれ約50分にまとめた同名「マネーの進化史」DVD全6巻(原版制作2007。2009年国際エミー賞最優秀ドキュメンタリー部門賞受賞。日本語字幕版。提供:BBC ACTIVE。発行:丸善株式会社。各@30,000円 x 6巻=180,000円と事情はわかりませんがたいへん高価です!)というのがあることを知り、新宿区立図書館でみつけて、一番興味があった第5巻「家のごとく安全?」を観たところ、ファーガソン教授自身が出演していて、インタビュー映像があったり、内容も簡潔でわかりやすかったので、結局全巻観ました。こちらもおもしろかったです。
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「マネーの進化史」DVD第5巻「家のごとく安全?」

仕事がら、各種建築物建設の収支計画、旧住宅金融公庫融資からローン証券化へ展開した住宅金融支援機構のフラット35などの住宅ローン、耐震改修・バリアフリー化など各種補助金、等々、金融のお世話になっているわけですが、普段は融資のための設計基準などハード面から係ることが多いので、住宅ローンを扱った第5章を中心に、金融の理解がすこし深まりました。



備忘録を兼ねて記憶に残ったトピック(読書中のメモです)。

紀元前17世紀頃のメソポタミアの粘土板トークン(一種の代用紙幣)。13世紀イタリア、ピサのフィボナッチの算術書。高利貸とヴェニスの商人。14~16世紀イタリア、フィレンツェのメディチ家の隆盛と銀行網の誕生。17世紀からのオランダ、スウェーデン、イギリスの銀行業務の発展。16~17世紀にわたるスペイン王国の繁栄を支えた、南米(現ボリビア)ポタシ、メキシコのサカテカスからの銀の大量流入と価値下落による王国の衰退。18~20世紀の近代金本位制の確立から終焉まで。(第1章)

14世紀イタリアの都市間戦争にはじまる戦費調達、国家財政赤字を埋める債券市場の発達。フランス、イギリスといった王室の債務不履行。ナポレオンの敗北とロスチャイルド一族の台頭。米国南部戦争南部連合のポンド建公債とその暴落。19世紀南米諸国の債務不履行。第1次大戦敗戦後のドイツの超インフレ。現代の資産運用会社PIMCOと創設者ビル・グロス。(第2章)

16世紀末オランダの株式会社、株式市場の誕生、オランダ東インド会社VOC。18世紀フランス、ルイ王朝のミシシッピ・バブル崩壊とフランス革命。20世紀アメリカから世界へと広がったブラック・サーズデー(大恐慌)とブラック・マンデイ、近年のエンロン破綻。(第3章)

ハリケーン・カトリーナ(2005)後の米国の福祉制度機能不全。14世紀イタリアの海上保険誕生。イギリス、ロイズ・コーヒーハウスと火災保険の誕生(長谷川注:ニコラス・バーボンは記述なし)、17世紀の火災保険の確立。18世紀スコットランドの生命保険誕生。19世紀ビスマルクの年金と福祉国家。20世紀イギリスの福祉政策と戦後の経済停滞。戦前に発する日本の(体制順応主義の)健康保険・年金制度。フリードマンによるチリ軍事政権の年金改革と南米諸国への波及。1970年代以降のヘッジ取引とデリバティブ。(第4章)

20世紀米国の幾度かの経済不況と建設業破綻、特に世界恐慌後、ニューディール政策に発する持家民主主義の推進。1960年代デトロイトの人種差別的な居住地区線引。住宅ローン証券化由来の2007年のサブプライム・ローン破綻。1980年代イギリスのサッチャー政権による公共住宅払下げ。1980年代以降アルゼンチン、チリの不法占拠とデ・ソトの財産所有民主主義論。ボリビア、バングラデシュのマイクロファイナンス。(第5章)

第1次大戦による第1次金融グローバリゼイションの崩壊。1920年前後ロシア、中国、世界各国の債務不履行。第1次大戦敗戦後ドイツのスーパー・インフレ。第2次大戦後のIMFと世界銀行。ジョージ・ソロスによるヘッジ・ファンドの隆盛と再帰性理論。近年のグローバリゼイション状況のトピックともいえる中国が米国に融資する「チャイメリカ」。(第6章)
by paveau | 2014-02-01 18:42 | いろいろ | Trackback | Comments(0)