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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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イタリア留学30周年! その1

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近年、海外へ行くことは格段に容易になり、日常でもSNS、TV電話などインターネット環境が急激に発達し、地球上の距離感は、数時間の移動や時差以外に実感できないほどになりました。

今からちょうど30年前の、1982年、僕はローマ大学へ留学する機会を得ました。学生の頃から留学、あわよくば若いうちに海外で生活してみたいと思っていました。

日本ではおそらく敗戦や戦後の教育・社会情勢・情報量のせいで、文化・価値観の形成に無意識のうちにアメリカの強烈な影響があります。

私費でない留学制度としては、高校生のAFS、大学生のフルブライトなどが有名です。建築学生の周辺も似たような状況で、勉強をはじめた70年代半ば、日本でもポストモダニズムが始まりかけていました。英国を中心にヨーロッパの動向も注目されていましたが、アメリカ東海岸の情報が豊富でした。

建築設計の勉強をはじめた頃、ミース・v.d.ローエ、ル・コルビュジエといった、本流というべきヨーロッパの近代建築の理念は、容易に理解できませんでした。今ふりかえってみれば、日本のモダニズムの代表格といえるメタボリズムにはまったく共感できませんでしたし、「美しきもののみ機能的である」といった、近代建築の日本的翻訳(意訳・誤訳?)が既に巷に氾濫していたことも、建築とは何かわかりにくくしていたように思います。

修士時代78年にはじめてヨーロッパ諸国を約1ヵ月、不動産会社設計部に勤めだした80年夏にNYCを10日間、旅行し、アメリカならNYC、ヨーロッパなら地中海世界、スペイン、イタリアに惹かれました。L.カーンとその周辺の建築家・歴史家の著作に共感するものが多かったですが、カーンがイェール大教員時代(1950)にローマのアメリカン・アカデミーの研究員として1年間ローマで暮らしたことを知ったことが、ローマに住んでみたい!と思うひとつのきっかけになりました。NYC旅行から戻った80年秋、漠然とでしたが、NYCでなく、地中海の街に住んでみよう!と決め、イタリア語を習い始めました。ローマ大学へ留学したのは、それからちょうど2年後です。

1980年代中頃の各国への建築留学事情は、雑誌、都市住宅8606 特集「留学への誘い - 建築教育の彼岸」で詳しく知ることができます。やはり圧倒的にアメリカ留学が多く、英国、フランス、ドイツと続きます。イタリア、ローマ大学については僕が寄稿しました(p.45)。




さいごになりますが、今年、イタリア留学から30年経ったことにふと気づいたのは、正月明け、建築家松井宏方さんの訃報をご家族からいただいたときでした。詳細は略しますが、僕は81年暮れに松井さんと出会ったおかげで、幸運にも若い時期にイタリアへ行き、地中海世界を経験できました。松井さんはとても魅力的な人でした。初めてお目にかかったときからずっと憧れていました。

心よりご冥福をお祈りします。
# by paveau | 2012-08-29 11:59 | 建築作品など | Trackback | Comments(0)

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# by paveau | 2012-07-25 15:18 | いろいろ | Trackback | Comments(0)