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カーザ・マラパルテ  アダルベルト・リベラ 1938-40

カーザ・マラパルテ(カプリ島)  アダルベルト・リベラ 1938-40
Casa Malaparte (Capri) Adalberto Libera, 1938-40

1983年初夏、はじめてカプリ島へ旅行した際、カーザ・マラパルテにはひとけがなく、外観しかみられませんでしたが、翌年再びカプリ島を訪れた際、偶然人がいて、室内もみせていただくことができました。

屋上テラスとイ・ファラリオーニ(i faraglioni)
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玄関廻り
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玄関扉は内開サッシレス単板ガラス。

サロン南西側
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サロン南西側ピクチャーウィンドウとイ・ファラリオーニ i faraglioniの眺め
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サロン北東側(ソレント半島方向)
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広間のピクチャ・ウィンドウも玄関同様のサッシレス単板ガラス(左半分が竪軸回転)。大きな木彫はペリクレ・ファッツィーニ(Pericle Fazzini)作。

書斎
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造付けのライティング・デスクは北東、海の先のソレント半島方向の窓に面しています。セイレーン神話のイ・ガッリ諸島(i Galli)は、この半島南西沿岸ポジターノ沖にあります。



カーザ・マラパルテは、J-L.ゴダール監督、A.モラヴィア原作、B.バルドー、M.ピコリ主演の映画「軽蔑(Le Mépris), 1963」のロケ地として広く知られていて、ご覧になったかたも多いと思います。建築分野で僕がはじめて知ったのは、NYCの建築家J.ヘイダックが雑誌DOMUS,1980,n605に「Casa Come Me(わたしのような家)」と題して寄稿したのを目にした時でした。翌年には日本でも雑誌a+u(81年4月号)もヘイダックのカーザ・マラパルテ論の和訳を掲載しましたが、今DOMUSが手元にないので同じ文章か定かでありません。

同年、雑誌Gran Bazaar(81年7月号)が美しい写真とともに、建築史家M.タフーリの「L'ascesi e il gioco」と題する論考を掲載し、僕はこの記事をみて、一度訪れてみたいと思いました。タフーリの文章は難解な内容で、イタリア人の友人にも質問したりしましたが、今なおあちこちよくわかりません。もしかするとどなたか既に和訳されているかもしれません。

これらも含め、多くの建築家、評論家が話題にするだけのことはある、といいますか、一度みたら忘れないような独特な、風変わりな外観、絶壁の特異な立地のようにもみえますが、実際に訪問してみると、とても気持ちのよい、魅力的なイタリアの近代建築の名作住宅といえるでしょう。
by paveau | 2012-11-21 00:19 | 建築の話題 | Trackback | Comments(0)
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