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新国立競技場

昨晩、「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」と題するシンポジウムが、千駄ヶ谷の日本青年館 中ホールで開催されました。

現在進行中の霞ヶ丘、新国立競技場建替え計画ですが、建築家槇文彦さんが、日本建築家協会(JIA)の機関紙 JIAマガジン295号(2013年8月)に、問題提起の論考「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」を寄稿なさったのが、議論の発端でした。

その後、9月7日に2020年オリンピック開催地が東京に決定、その中心施設に位置付けられている新国立競技場の建替事業、進捗とその妥当性については、以前に増して広く一般の注目を集めるようになりました。このところTVニュースや新聞報道などマスメディアがずいぶん取り上げているので、ご存知のかた、注目なさっているかたも多いことと思います。
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ザハ・ハディドによる当選案。どのような位置付けの模型か不明でしたが、みる限りこの時点で既にコンペ応募時より多少規模縮小等変更されていました。国立近現代建築資料館,開館記念特別展示「建築史料にみる東京オリンピック」(2013年5月8日~6月14日)

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新国立競技場コンペ入選案の展示。国立近現代建築資料館,開館記念特別展示「建築史料にみる東京オリンピック」(2013年5月8日~6月14日)



昨夜のシンポジウムは18:00~20:00(実際は20:30頃まで続きました)、先着順350人とのアナウンスでしたが、既に開始約1時間前に満席だったとのこと、僕は開始直後に到着しましたが、パブリックビューイング別会場、さらに追加別会場も一杯で、現地へ行って参加者の予想以上の熱気を感じながら、結局wifiでユーストリーム実況配信でみました(昨夜は別2会場のパブリックビューイングとともに、ネットでもユーストリームから実況動画配信していました)。

昨夜のシンポジウムのアーカイブ動画は、ユーストリームで配信しています。


槇さんはじめ、陣内秀信さん、大野秀敏さん、司会の古市徹雄さんの建築分野パネリスト諸氏の議論、意見は以前からおおむね把握していましたが、社会学者の宮台真司さんの建築分野以外からの批判は刺激的で新鮮でした。

シンポジウムの議論は下記3つのポイントそれぞれが適切なのか、かつ相互に整合していないのではないかという問いかけだと思います。
(1)都市計画・大規模公共施設建設のアカウンタビリティ
 計画プロセス・意思決定の妥当性・公開性
(2)施設規模
 国立公共施設としての建設コスト、維持管理コスト
 付属施設(店舗・博物館・駐車場その他?)の妥当性
(3)明治神宮外苑という立地
 東京の歴史上由緒ある場所(風致地区指定第一号)
 江戸城址(皇居)、新宿御苑、明治神宮~外苑の地誌的特質


東京の中心地、よりよい新国立競技場が実現するよう、今後の展開を期待しています。
by paveau | 2013-10-12 11:48 | 建築の話題 | Trackback | Comments(0)
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