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長 谷 川 正 允 の ブ ロ グ !

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イタリア留学30周年! その3 ローマのヴィッラと庭園

イタリア留学中、雑誌「a+u」に、ローマのヴィッラと庭園について、「Outer Space」と題して、1984年12回にわたって連載させていただきました。

ヴィッラ・アドリアーナ、ヴィッラ・デステなど、一般公開している著名な歴史遺跡・建築・庭園だけでなく、フランス・アカデミーであるヴィッラ・メディチ、ヴィッラ・アルドブランディーニなど、非公開やプライベートな作品を実際に訪問し、紹介することができたことは、非常に有意義でした。


1984年
1月号「ボマルツォの聖林―ヴィチーノの諧謔の構図 その1」
2月号「ボマルツォの聖林―ヴィチーノの諧謔の構図 その2」
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3月号「ヴィッラ・アドリアーナ 廃墟もしくはミューズとしての建築」
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4月号「ヴィッラ・デステ 庭園:楽園の構築と考古学的自然主義」

5月号「パラッツオ・ファルネーゼと大庭園 閉塞した自然主義と
    放心した到達軸」
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6月号「ヴィッラ・ランテ:庭園:失われた楽園の再構築」
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7月号「ヴィッラ・コロンナ:ブラマンテのニンフェオ
    地誌的風景と古典的ヴィッラの系譜」
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8月号「ヴィッラ・ジュリア 内向的な軸と重ねあわせた半円」
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9月号「ヴィッラ・ファルコニエリ(ラ・ルフィーナ)
    トゥスクルムの復興若しくはルネサンスの田園都市 その1」
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10月号「ヴィッラ・アルドブランディーニ
    トゥスクルムの復興若しくはルネサンスの田園都市 その2」
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11月号「ヴィッラ・メディチ 「庭園の丘」と「聖なる山」」
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12月号「ヴィッラ・ドリア・パンフィーリ もうひとつのローマのイメージ」
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# by paveau | 2012-09-26 16:15 | 著作・翻訳など

パラッツォ・デレスポジツィオーニ改修 1982-90 ローマ

ローマ市街中心部ナツィオナーレ街にある、市最大の芸術展示施設、P・ピアチェンティーニ設計の歴史建築(1883年竣工)を、建築家コスタンティーノ・ダルディが改修した作品です。僕がストゥーディオ・ダルディに在籍中(1982-84)に設計実務に携わり、実施設計は一通り完了していましたが、なかなか着工せず、帰国6年後にようやく竣工し実現した建築作品の一つです。

ナツィオナーレ街正面
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展示ホール・トップライト・内観透視図作図中のスナップ
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展示ホール・トップライト・内観
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139席の映画館、90名収容の多目的シアター、カフェテリア、図書室を併設しています。
# by paveau | 2012-09-26 11:18 | 建築作品など

MTB 10周年!

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日韓共同開催サッカーW杯が開催された2002年、日本代表が仙台でトルコ代表と戦った日、東京はひどい雨でした。家族は仙台へトルコ戦観戦に出かけ留守でした。その雨の中、初めて手に入れたマウンテンバイクが届きました。

cannondale f800。型落ちの2000年モデルで、avid社製の高性能リムブレーキ、cannondale社製フロントサスペンション「ヘッドショック・スーパー」が付いた本格的なMTBでした。その後、通称GP-01ゼフィランシスと呼ばれ、1000kmほど乗った時点で、maguraの油圧discブレーキJuliaに交換、引き続きフロントサスも同色・上位モデルのdiscブレーキ専用「ヘッドショック・ウルトラ」に換装、GP-01はフルバーニアンになりました。

その後の約7年間にcannondale社製ばかり、フルサスペンションのMTBを3台買足していきましたが、シンプルで軽量な f800も乗り続け、2009年、最初に10,000km走破という購入時の目標を達成したので、事務所の若い人に贈呈しました。

写真は2003年春、葉山へ出かけた時のスナップです。
# by paveau | 2012-09-05 01:00 | 自転車

イタリア留学30周年! その2   Studio Costantino Dardi

1982年から84年の2年間、僕はイタリア政府給費留学生として、ローマ大学建築学部に在籍し、建築家コスタンティーノ・ダルディ教授に建築構成学(composizione architettonica)を、カルロ・セヴェラーティ教授に近代建築史(storia dell'architettura moderna)を師事しました。

留学前に既に、建築設計監理実務に3年半従事し、1級建築士資格も取得していたので、大学へ通う傍ら、平日午後はダルディ教授のストゥーディオで設計実務に携わりました。設計競技参加や計画案で終わったものも多かったですが、ヴェネチア・ビエンナーレ映画展仮設施設、ローマのパラッツォ・デレスポジツィオーニ改修など、実現したものもあります。


   建築家 コスタンティーノ・ダルディ(1936-1991)のストゥーディオでの協同作品
  (ローマ 1982-1984 コスタンティーノ・ダルディ作品集 掲載順)

  ・アブダビ都市再開発計画  1982
    :コスタンティーノ・ダルディ 長谷川正允
  ・ヴェネチア・ビエンナーレ 運河上の仮設展示施設  1982
    :コスタンティーノ・ダルディ ルイジ・ブレダ 長谷川正允
     アンドレアス・セルダー 植川隆
  ・ローマ・パラッツォ・デレスポジツィオーニの改修(実施)1982
    :コスタンティーノ・ダルディ フランコ・バーリ 長谷川正允
     ウーゴ・ノヴェッリ
  ・アルバレッラ島旅行施設計画  1983
    :コスタンティーノ・ダルディ フランコ・バーリ 長谷川正允
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  ・パリ・バスチーユのオペラ座設計競技応募案  1983
    :コスタンティーノ・ダルディ パオロ・アンジェレッティ
     フランコ・バーリ ルカ・チャンカレッリ 長谷川正允 
     マリアーノ・ジェニー ヴィンチェンツォ・ペローニ
     ガイア・レミッディ  ダニエーラ・スカミナーチ
  ・ボローニャ中央駅設計競技応募案  1983
    :コスタンティーノ・ダルディ フランコ・バーリ  
     ジョルジョ・バルトレスキ マッシモ・コロッチ 
     マッシモ・ファッツィーノ カテリーナ・グリオ 
     長谷川正允 ウーゴ・ノヴェッリ
     ドメニコ・サンドリ ダニエーラ・スカミナーチ
  ・ポルトロノーヴァ社の「メタフィジック・ファニチャー」  1983
    :コスタンティーノ・ダルディ 長谷川正允
  ・ローマの新噴水計画  1983
    :コスタンティーノ・ダルディ フランコ・バーリ
     カテリーナ・グリオ 長谷川正允  ヴィンチェンツォ・ペローニ
     ダニエーラ・スカミナーチ アントニオ・ステファーニ
  ・ローマのポルタ・サン・パオロ地区再構成計画  1984
    :コスタンティーノ・ダルディ フランコ・バーリ 長谷川正允
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当時のストゥーディオ・ダルディの様子
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# by paveau | 2012-09-04 14:20 | 建築作品など

「スタジオ・ムンバイ PRAXIS」展@ギャラリー間

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しばらく前から僕の廻りでも話題になっていましたが、週末に、乃木坂のギャラリー間(ま)で開催中の「スタジオ・ムンバイ PRAXIS」展へ行ってきました。建築の展覧会にでかけるのはほんとに久しぶりです。

トロントで建築設計をしている甥が一時帰国中で、カタログのような作品集をみせてもらいながら、同展をみてきた彼の感想をきいたらおもしろそうだったので、さっそく出かけました。

・設計するだけでなく、工事も全部なにからなにまで自分たちでやってしまう!テクノロジーにはしらず、素材・質感の確かさ、精度・緻密さを感じる。やっぱり自分たちでつくらないとああはいかない!

・インド各地から集まった熟練工はみなスタジオに住込んでるらしい! ヨーロッパから通ってくるスタッフもいるらしい! だんだん人が増えて今では120人もいるらしい!

・写真やドローイング、ヴィデオだけじゃなくて、現物の大小建築模型、部分模型、建具モックアップ、金物、木材、左官材など、大量に持ち込んでる!展示パネルも自前!スケッチブックもたくさん!ワークショップの音も!


構想から建設までひとつづきにおこなう、PRAXISにふさわしい建築集団です。
# by paveau | 2012-09-03 10:40 | 建築の話題